【続報】コロナフリーの留学大国フィジーで、1年ぶりにコロナが市中発生。現地最新情報まとめ(2021.4.25更新)

2021年4月18日、残念ながら、約1年ぶりに、フィジーで市中感染が確認されました。

こちらの記事では、フィジー政府、日本大使館の公式発表、および現地の情報を引用しながらフィジーのコロナの状況をお伝えします。

フィジーへのお仕事や留学などでの渡航を検討されている方や、ご家族の方のご参考になれば幸いです。

目次

4月24日までの最新状況

政府発表、コロナ発生状況、街の様子など:4/25更新

ィジー政府公式Facebookより引用
新規感染が昨日より1名増えて6名に。

今回の1名は感染経路がわかっているケースになります。既に陽性と診断され入院しているホテルスタッフの、14歳の娘で、すでに4月18日から隔離下にあります。18日段階では陰性、いわゆる無症状の状態でしたが隔離から4日後のPCR検査にて、陽性の診断となりました。

現在は合計20名が入院しており、14件が入国時の隔離で発見、うち5件は18日以前からの入院、9件は18日以降の入院です。残りの6件が18日以降の市中感染となっております。

2020年においても、当初は陰性だった感染者の家族が約20日後に要請と診断されたケースがあり、フィジー政府は農耕接触者の隔離においてはとりわけ厳重に、長期間の隔離を行っています。

参考原文:
This is the 14-year-old daughter of the hotel staff who has been the central focus of our contact tracing (case 74). This daughter travelled with her mother to the funeral at Tavakubu on April 16th and 17th –– however, she had no symptoms and tested negative when entered into quarantine on Sunday, April 18. And now she has tested positive on day 4 of quarantine. This indicates that she was entered into quarantine before she became infectious. As mentioned, she has been in quarantine since April 18 and will be transferred to an isolation unit in line with our protocol for positive cases.

再掲:注目は市中感染(“Local Transmission”の数)

上図のうち注目すべきは左下のLocal Transmission数です。

フィジーはこれまで入国者全員に14日間の強制隔離が義務付けられており、約1年にわたって市中感染を防いできました。2021年4月17日以前の陽性者は、すべて隔離中のホテルで発見(上図左”Border Quarantine”)されていたため、「コロナフリー」の国のひとつでした。今回の感染でどこまで市中感染を食い止められるか、がポイントになります。

外出禁止令が発令されるも、市内は落ち着きを取り戻しつつある。

1年前に同様の市内感染を経験したフィジー。2回目となる今回は国、国民ともに比較的落ち着いた対応をしています。外出禁止令が出され、不要不急の外出は制約がされていますが、スーパーマーケットなどは営業され、一般生活は滞りなく行われています。

引き続き、この先1,2週で「市中感染がどこまで広がるか」が争点。

今回は感染者が、大規模な葬儀に参加したことがわかっています。ここから先1,2週の中で、どこまで感染者を発見し、隔離・治療行程へ移行できるか、が勝負になります。

在フィジー日本大使館からの案内:4/25更新

【緊急】フィジー国内での新型コロナウイルスの市中感染例に関する続報7

  4月24日、フィジー保健・医療サービス省は新たに1件の市中感染例を確
認したと発表しました。ポイントは以下のとおりです。邦人の皆様におかれま してはフィジー政府の推奨する感染予防策の実施を徹底すると共に、新たな制 限等の発表にご注意ください。 フィジー保健省声明:https://www.fiji.gov.fj/Media-
Centre /Speeches /STATEMENT-FROM-PS-FOR-HEALTH-DR-JAMES- FONG-240421
COVID-19無料電話ヘルプライン:158
1 新たな市中感染者はすでに発表されている隔離ホテルの従業員の14歳の 子供です。4 月18日に隔離された際には症状はなく、陰性でしたが隔離 4 日 目にて陽性と判定されました。本件で今回の市中感染例は 6 件となり、20名 の陽性者が現在も隔離されています。

2 外出禁止令は変わらず、毎晩23時から翌朝 4 時までです。昨日発表した とおり移動制限については本日4月24日19時から4月25日23時までと なります。この間はすべての人が自宅に留まり、自身の家族とのみの時間を過 ごす必要があります。スーパーマーケットや薬局などの企業は経営者の判断で 営業することができます。公共交通機関は皆がマスクを着用して運行されま す。他の職場を開けるべきではありません。食べ物や医薬品の購入や救急医療 の目的での移動を除き、自宅を離れる理由とはなりません。

※過去の領事メールは以下より確認できます。
https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMail.html?countryCd=0679

珍ニュース:隔離指定の島から泳いで・・・

隔離指定のMotruki島から泳いでOvalauへ向かった男性逮捕

昨日ニュースを見ていて目を引いたニュースが、こちら。なんともフィジーらしい、たくましいニュースです。島丸ごと隔離地域とされていたMotruki島から、男性が海にダイブ、逮捕されました。フィジーでは隔離地域の境を無許可で越えると警察に捕まります。

2020年はいかなる理由でも境を越えられませんでしたが、2021年は例外を認める、と政府も発表しており、飛び込む前に相談してほしかったですね。

原文はこちら
https://fijisun.com.fj/2021/04/24/man-breaks-covid-19-rule-caught-swimming-from-moturiki-to-ovalau/

【参考】過去の記事はこちら

不定期で現地の情報を更新しています。前回の記事はこちらになります。

【速報】コロナフリーの留学大国フィジーで、1年ぶりにコロナが市中発生。現地最新情報まとめ(4.24更新)
https://www.sifiji.org/covid19_1

【参考】SIFジャーナルおすすめ、フィジーにおけるコロナ関連情報源

フィジーにおけるコロナ関連情報は以下から誰でも無料で入手可能です。SIFジャーナル編集部では、情報の鮮度、信ぴょう性などから勝手に5段階評価をつけています。

政府系機関

1.フィジー政府 公式 Facebook:【★★★★★】
公式、かつ最新・最速情報。ただし英語。
https://www.facebook.com/FijianGovernment
2.在フィジー共和国日本大使館:【★★★】
日本人にはお勧めですが、更新が遅れることも。最新情報は 3.在留者向けメールニュースがおすすめです。
https://www.fj.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
3.在留者向け案内【★★★★★】
在フィジーなら・・・絶対に在留届を提出し、大使館からの最新ニュースを入手!がお勧めします!
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html

4.日本国外務省:フィジー危険・スポット・広域情報 【★】
最新ニュースや細かい情報は掲載がない
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_076.html

現地大手メディア (すべて英語)

大手メディアはSNSサイトも充実しており、皆さんの好きな方法で最新情報にアクセスできます。現地報道は必ず複数メディアで確認しましょう。信ぴょう性が増し、理解も深まります。ここではまず、大手2社をご紹介します。コロナが落ち着くと、ラグビーのニュースばかりになります。笑 

1. Fiji Sun
HP: https://fijisun.com.fj/
Facebook: https://www.facebook.com/fijisun
Twitter: https://twitter.com/sun_fiji
Instagram: https://www.instagram.com/fiji_sun/
2. FBC News
HP: https://www.fbcnews.com.fj/
Facebook: https://www.facebook.com/fijibroadcastingcorporation.news
Twitter: https://twitter.com/FBC_News
Instagram: https://www.instagram.com/fbcnewsfiji/

【SIFジャーナル主観コメント】フィジー政府のコロナ対応は日本よりはるかに厳しい

迅速だが厳しすぎた2020年

2020年3月、フィジーでは第一号となるコロナ感染者が確認されました。その際には該当地域が完全にロックダウンされ、一切の行き来が許可されず、多くの観光客や留学生が出国できない事態となりました。結果として市中感染は抑え込まれましたが、このときのフィジー政府には日本政府だけでなく、オーストラリア、ニュージーランド、イギリスなど、多くの在留者・観光客がフィジーに閉じ込められた各国政府から強い働きかけがありました。それでも当時政府は厳格な運用を変えず、強固な体制を敷きました。

その後は、厳しい入国制限によって「コロナフリー」の実績を約1年、積み重ねてきました。先述の通り、入国者は空港から軍の管理のもとホテルに移動、14日間の隔離を義務付けられます。また渡航前に1回、入国後2回、と合計3回のPCR検査が義務付けられる、などのプロセスを経て、コロナウイルスを封じ込めてきました。また2021年3月から、医療関係者にはワクチンの接種も始まっています。

2021年のコロナ市中感染に対する対応は、前年同様迅速、かつ進化を感じる。

2021年4月18日に約1年ぶりの市内感染者が発見されてからのフィジー政府の対応は昨年同様、非常に迅速です。フィジーでは政府もSNSを活用し、接触可能性のある地域などを次々に情報シェアしつつ、ロックダウンしていきます。ただ、今回は発生直後については、国際線に搭乗予定である外国人は特別に空港までの移動が許可され、出国ができており、柔軟性も増した対応への進化を感じます。
※ただし、国際線登場についても日々ルールは変更されています。ご注意ください。

これまで1年間に議論が進んできたことを感じさせるフィジー、市中感染をできるだけ早期に封じ込め、またコロナフリーとなる日が来ることをSIFスタッフ一同願ってやみません。

引き続き当ページでは不定期に情報発信を行っていきます。

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