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実態から具体的な取り組み事例まで!| SDGs目標14 海の豊かさを守ろう | フィジーのサンゴ礁を救え!

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今日はSDGs目標14「海の豊かさを守ろう」についてです。

この記事では世界に視野をひろげ、SDGs目標14には日本以外ではどのような取り組み事例があるか知っていただけます。

皆さんはフィジーのサンゴ礁が危機的な状況にあることをご存知でしょうか?

フィジーにとってサンゴ礁は、生態系にもフィジー人の生活にも欠かせない存在です。

その一方で、フィジーのサンゴ礁は世界の様々な環境負荷により発生する気候変動、それがもたらす自然災害の影響を最も受けやすい存在でもあります。

この記事ではそんなフィジーのサンゴ礁をいかに守っていくのか、SDGs 目標14の具体的な取り組み事例としてご紹介します!

この記事を読んでいただければ、フィジーのサンゴ礁の現状、そして今行われている取り組み事例を知ることで皆さんの生活・行動と遠い海の生態系のつながりを知っていただくことができます。

サンゴ礁保護とSDGs目標14の関係

まずはフィジーにおいて、サンゴ礁がどのようにSDGs目標14と関係しているか見ていきましょう!実はサンゴ礁は美しいだけではなく、海の豊かさにおいて非常に重要な役割を持っています。フィジーのSDGs目標14については、こちらの記事にもまとめています。

SDGs|目標14|海の豊かさを守ろう-フィジーの海洋資源保護への取り組み

SDGs目標14における生態系保護との関係

サンゴは多くの魚類、そしてフィジー人の生活にとっても非常に重要な役割を果たしています。

まずは生態系の中での役割です。

サンゴは、「海の熱帯雨林」とも呼ばれる重要な水中生態系です。

海底の0.1%にも満たないサンゴ礁には、世界の海洋生物の25%が生息していると言われており、サンゴ礁の減少はサンゴ礁を住処とする多くの生命の危機を意味するのです。

SDGs目標14における持続可能な漁業との関係

サンゴは人びとの生活も支えています。サンゴには魚が集まり、それが地域社会の食料となっています。

つまり島のコミュニティは、漁業による収入をサンゴ礁に依存しているのです。

もしサンゴがなければ、島のコミュニティの食料安全保障が危険にさらされるでしょう。

特にコロナになってからのフィジーは経済状況が厳しく、自国の食糧生産に頼らざるを得ない環境にあります。

今こそサンゴ礁が人びとの生活を支えてくれていることを再確認し、今後の保全活動を考えていかなくてはなりません。

実は人命にも深く関係するサンゴ礁

そのほかにも、サンゴ礁に生息するサンゴやその他の生物は、薬の原料にもなります。

このようなサンゴの消失が世界的に進めば、フィジーのような国の生物多様性を劇的に減少させ、結果的にはサンゴ礁に依存している世界の約5億人の人々に直接影響を与えることになると言われています。

その意味でもサンゴ礁を保護していくことは、持続可能な社会をつくる一環と言えます。

観光業における雇用を支えるサンゴ礁

漁業だけでなく、サンゴ礁は観光業にも非常に重要です。

サンゴ礁はフィジーにとっての主要な観光名所です。

観光業には多くのフィジー人が従事し雇用をもたらしておりフィジーの経済のバックボーンと言っても過言ではありません。

これはSDGs目標8にも関連しています。

サンゴ礁は最も気候変動・自然災害を受けやすい財産

ご紹介したようにサンゴ礁は生態系において様々な役割を担ってくれています。その一方で、サンゴ礁は自然界の中でも特に失われやすく、しっかり護っていかなければならない存在です。まずはその実態をご紹介します。

サイクロン「ウィンストン」によるサンゴ礁の破壊的ダメージ

2016年2月20日、南半球に上陸した史上最強の熱帯サイクロン「ウィンストン」がフィジーを襲いました。

ウィンストンは陸地と海中に壊滅的な被害をもたらし、44名の命が奪われ、40,000棟以上の家屋が損壊または破壊され被害総額は14億米ドルの最も破壊的なサイクロンとなりました。

この時、人命だけでなく、フィジーのサンゴ礁のあるエリアも瓦礫まみれになり、多くのサンゴの命が失われたのです。

サンゴに異常!?石化現象の正体とその影響

サンゴには白化現象という、その名の通り白くなる現象が確認されています。

サンゴの白化現象は、海が寒すぎたり暑すぎたり、汚染や淡水が海に入ってきたときに起こるストレス反応と言われています。

ストレスが強くなると、サンゴと、サンゴと共生している藻類の関係が崩れ、サンゴが藻類を押し出してしまいます。

藻類がいなくなると、サンゴは主要な餌を失い白化、そして白化した状態が長く続くと、サンゴは死滅してしまいます。

フィジーでは2000年に深刻な白化現象が発生して以来、少なくとも3回の白化現象が発生しました。

最後の大規模な白化現象は2016年で、コーラルコースト沿いので30〜60%のサンゴが死滅しました。

このように、気候変動や汚染などの人為的な問題により、フィジーのサンゴ礁は危機に瀕しています。

この大規模な白化現象は、沿岸の野生生物に大きな影響を与え、何千匹もの魚が死んでしまいました。

フィジーのサンゴ礁で行われるSDGs目標14の取り組み事例

では一体どのようにサンゴ礁を護っていくのでしょうか。フィジーの取り組みの具体例をご紹介します!

SDGs目標14の取り組み事例 | 海洋保護区とサンゴ礁

2000年の壊滅的な白化現象を受け、フィジーでは海洋保護区(MPA)を設定しました。

海洋保護区(MPA)は生物多様性の保全を推進するため、資源開発、漁業、観光などを規制した海域のことです。

この活動により、沿岸の村の若者たちが海洋エコツーリズムや保全活動に参加するようになりました。

サンゴ礁の専門家であるビクター・ボニートさんによると、MPAが導入されてから10年後、MPAとMPAになっていないエリアではサンゴ礁の範囲は500%増加し、サンゴの種類も50%増加したそうです。

SDGs目標14の取り組み事例 |サンゴの命を守るローカルコミュニティ

フィジーのSDGs報告書によると、フィジーにはローカル管理海域-Fiji’s Locally Managed Marine Area Network(LMMA)という地域ネットワークがあります。

LMMAを設立することで、地域のコミュニティは、自分たちの水域でどのような漁法やその他の活動を行うことができるのか、あるいは行うことができないのかを決定することができます。

一般的な活動例を挙げると、その海域の一部を漁業が許可されない”ノー・テイク・ゾーン”として指定し、海洋生物の保護と海洋生物の増加を促したりしています。

また、地元の観光業者などの民間投資家が、地元コミュニティと直接協力して、MPAを設立しているケースもあります。

政府による支援も大切ですが、こうした草の根の活動が広がっていくことが取り組みを継続させ大きな効果に繋がっていきます。

SDGs目標14の取り組み事例の結果

フィジーではこのような取り組みにより、サンゴの生命力は回復し、健全な魚の数も増えました。

2020年1月の報告によると、2016年の白化現象の影響を受けた保護区のサンゴは、白化現象以前のレベルまでほぼ回復したとのことです。

しかし保護区が成功した一方で、フィジーではまだ過去の白化現象から回復していない地域もあることを忘れず、引き続きこの地域の対策について考えることが急務です。

SDGs目標14の達成に向けて必要なアクション

実際に行われている取り組みとして、サンゴ礁自体の生命力をあげようという試みもあります。

例えば暑さに強いサンゴを選んで増殖させることはできますが、それには限界があります。

サンゴ礁全体を植え替えることはできません。サンゴの再生だけでは十分ではありません。

やはり気候変動を引き起こしている根本的な問題を解決しない限り、サンゴ礁を救うチャンスはあまりないのです。

この問題に対処するためには、本当の意味で世界的な行動が必要です。

サンゴ礁は、海の生き物の中でもフィジー人の生活に密接に関係している生き物ですが、もう一つあげるとすればサメも同様にフィジー人に愛されている生き物です。

そしてなんと!皆さんでもフィジーのサメを養子縁組みすることで、SDGs 14に関わることが出来るんです。

実態から具体的な取り組み事例まで!| SDGs目標14 海の豊かさを守ろう | サメを養子縁組して守るプログラムをご紹介!

さいごに

いかがでしたでしょうか。

サンゴ礁が危機的状況ということはご存知だった方も、SDGsを切り口に改めてサンゴ礁の大切さを知っていただけたら嬉しいです。

1人ではなく世界、特効薬ではなく長期にわたる保全活動が必要ですが、まずは現状を共有することからです。

今回はフィジーの例でしたが、世界には失われていくサンゴ礁がまだまだあります。

そして元を辿ればその原因は私たちにあるかも知れません。

直接的にサンゴ礁の保護に関わることが出来なくても、日々の行動を少しでも変えていくことが大きな変化を起こします。

サンゴ礁以外にも、以前にはサメのお話もしていますので、興味がある方はぜひご覧ください!

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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