2021年7月23日、コロナウイルス影響下で東京オリンピックが開幕しました。
男子7人制ラグビーでは強豪ニュージーランドに27-12で圧勝し、見事2連覇を果たしたフィジー。
今回はフィジーに留学をした筆者が、個人的に面白いと思ったフィジー×オリンピックの英字新聞を2つ、翻訳した記事になります。
出典: https://www.nytimes.com/2021/07/08/world/asia/fiji-covid-olympic-athletes.html
https://www.keyc.com/2021/07/20/former-minnesota-state-swimmer-represent-fiji-tokyo-olympics/
フィジーオリンピック選手団 冷凍魚と共に来日
オリンピックフィジー代表の選手団。コロナの影響で飛行する便に制限がかけられている中、打開策として冷凍魚と一緒に来日しました。
運航制限中のフィジーがとった解決策とは?
世界中で今も感染拡大中のコロナウイルス。フィジーも感染数が急速に増加している国の一つです。そんな中でも、今月末に開催される東京オリンピック2020に向け、南太平洋諸国の選手団が7月8日木曜日、輸送冷凍魚と共に日本へ向け発ちました。
フィジーは現在コロナウイルスの影響で、限られた数の帰還搬送と貨物運送のみが許可されており、一般商業用のフライトは一時停止しています。
New York Times Databaseによると、この2週間でフィジーのデルタ株のコロナウイルス感染件数は一日平均57件/100,000人と増加傾向(一時は島内感染者0人)にあり、非難を受けています。それにも関わらず、ワクチン2回接種を完了をしている人口は、全体の6%程度だそうです。
Fiji Association of Sports and National Olympic Committee*の責任者、Lorraine Marさんは”この解決策は、物流界を革新させる新たな挑戦だ”、とAP通信に伝えました。その解決策は、冷凍海鮮物を中心に輸送するカーゴ機の空いていたスペースに、座席を取り付け冷凍魚と共に選手を日本に送るというものでした。
*Fiji Association of Sports and National Olympic Committeeとは、フィジー代表選手をオリンピックに登録や南太平洋諸国の試合、英連邦競技会の調整や管理を責任を持って行う委員会です。
フィジー現地時間の深夜に、7人制ラグビー男女代表チームを始めとした約50人の選手達は、フィジーの玄関口ナンディー国際空港から東京への空路に就きました。
機内に搭乗する前、東京都のコロナウイルスに対するガイドラインに従い、選手達は出発96時間前から隔離を開始し、そして出発72時間前にコロナのテストを実施しています。オリンピック公式関係者の一人は事前のコロナのテストで陽性が発覚し、イベントには不参加です。
代表団の出発に向けて、オリンピックでの成功の祈りを込め、フィジー現地の人々がフィジーの空と国を象徴する水色のマスクを着用し、フィジーの国旗を振って選手を見送る動画をフィジーのオリンピック委員会はFaceBookに投稿しました。その動画はこちら(https://www.facebook.com/watch/?v=139945948242417https://www.facebook.com/watch/?v=139945948242417)
フィジーの代表団はアーチェリー、柔道、卓球を含む計6種類の競技に出場予定(出場予定はこちら:https://2020.yahoo.co.jp/schedule/olympic/)です。フィジーの男子7人制ラグビーは2016年のリオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得しました。この快挙はフィジーが60年前に試合に初出場した以来の出来事です。
フィジーの水泳選手 東京オリンピックでメダル獲得なるか
前アメリカ・ミネソタ州代表水泳選手Cheyenne Rovaさんが、フィジー代表としてオリンピックに参加に参加しました。
Cheyenne Rova選手とは
フィジーのナンディ出身のRova選手は、競泳50フリースタイルに出場します。
Rova選手はアメリカ・ミネソタ州の水泳と飛び込みチームに2015-16のシーズン前から参加し始めました。彼女はNew South Intercollegiate Swim Conference Championships(ミネソタ州、ミズーリ州、アーカンソー州、ミシシッピ州、フロリダ州、テキサス州から6大学が集結する大学生の水泳大会)で50フリースタイル、200フリースタイルリレー、そして200メドレーリレーの3部門で優勝し、その功績はすぐに水泳業界にインパクトを与えました。
大学4年生のシーズン中、彼女はNothern Sun Intercollegiate Championshipsで計6種目(50フリースタイル、200メドレーリレー、200フリースタイルリレー、400メドレーリレー、100フリースタイル、400フリースタイルリレー)で優勝しました。
また彼女は大学4年生の年のfour0time All-Americanで、50フリースタイルを3位、200フリースタイルリレーを3位、100フリースタイルを5位、そして400フリースタイルリレーを6位で終えました。
東京オリンピックは7月23日から8月8日まで開催予定です。
Rova選手は7月30日の50mフリースタイル種目に出場予定で、翌日31日の準決勝にも出場します。50m種目の決勝は8月1日です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
コロナウイルスの影響で多くの事が制限されている現在。そのような中でも、“どうしたらフィジーのオリンピックの代表選手を日本に送れるか?”、と発案されたユニークなものでしたね。
また、Cheyenne Rova選手は以前はミネソタ州代表選手として大会に出場していたものの、今回はフィジー代表として世界の舞台で戦います。記事に掲載されていた舞台の様に、東京オリンピックでも結果を残せるといいですね。
型にあまりとらわれずとりあえず日本に行けたらそれでいい、その様な雰囲気が伝わってくるこの記事を初めて読んだとき、「なんてフィジー人らしいんだ!」と心から思いました。輸送用の冷凍魚たちと国を代表して東京オリンピックで戦う選手達が、輸送機をシェアしてるなんて誰も思いませんし、なんだかほっこりしちゃいますね!
コロナだからこそ、いつもとは違った雰囲気で開催される東京オリンピック。無観客は心なしか熱気が物足りないですが、皆さんテレビ越しで日本やサポートしているチーム/選手を応援しましょう!皆さんはどちらのチームを応援されますか?私は…皆さんのご想像にお任せします!
出典:
https://www.nytimes.com/2021/07/08/world/asia/fiji-covid-olympic-athletes.html
https://www.keyc.com/2021/07/20/former-minnesota-state-swimmer-represent-fiji-tokyo-olympics/