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SDGs|目標6|安全な水とトイレをみんなに|フィジーの現状と取り組み

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 日本でもSDGsが広く認知され始めましたが、世界の国がどのようにSDGsに関わっているか知っていますか?

この記事では、言語が違ったり項目が多くなかなか読み込むことが出来ない世界のSDGsの取り組みを少しでも知って頂きたいと思います。

SIF Journalではフィジーという世界でも幸福度の非常に高いとされる国に注目しており、フィジーのSDGsから社会課題の解決に向けたプロジェクトを立ち上げています。

今回はフィジーのSDGs6:安全な水とトイレをみんなに、をテーマに現状と取り組み、そして課題を探していきます。

特にフィジーという国は小さな島々から成るという地理的な難しさがあったり、自然災害の影響も非常に受けやすい環境下でいかに持続可能な社会を築くかがポイントになります。

人びとが安全して使える水を確保すること、トイレや排水システムを完備し基本的な衛生環境を整えることは全ての活動の基本であり欠かすことが出来ません。

フィジーはどのようにこの項目に取り組んでいるのでしょうか。

SDGs6: 安全な水とトイレをみんなに

 フィジーはVNR-Voluntary National Reviewというレポートを発行しています。

これは変革をもたらす2030アジェンダとその17のSDGsの実施に関する包括的なレビューが出来るフィジー初のレポートとなっています。

これまで外からは見ることが出来なかった取組みについて、透明性を持って知ることが出来るようになったのです。

この記事では、このフィジーが発行するレポート、VNRのSDGs6を読み解いていきましょう。

数字で見るSDGs6:安全な水とトイレの現状と取り組み

  • 2017年時点で70.1%のフィジーの家庭が水道水を使用(世界平均71%)
  • 清浄水供給プロジェクトに割り当てられた資金は2017年にFJ$307 million(約153億円)を割り当てられ2012年から100億円近く増額

世界の中でのSDGs6:安全な水とトイレの現状と目標

 清潔な水を使えることはフィジー人の基本的な権利であり、持続成長の為の基本的な要素でもあります。

2017年時点で70.1%のフィジーの家庭が水道水を使用できていますが、これは世界平均の71%を僅かに下回る水準です。

残りの30%は採掘した穴や貯水タンク等を使いながら、生活水を地下水に頼っています。

SDGs6の目標のうちフィジーの中長期的開発計画-Fiiji`s Nation Development Planに盛り込まれているのは、100%の人々が清潔で安全な水を使えること、2031年までに60%以上の人が下水道システムを使えること、2021年までに使途不明な水を32%にまで抑えることを目指してます

水とトイレの現状

 フィジーの水道局-The Water Authority of Fiji (WAF)は、都心から離れた地域での水道水のアクセス確保に対し、これまで率先して取り組んできました。

またサステイナブルな浄水と排水サービスの提供に向けては、the Department of Water and Sewerage(DWS)と協働し政策面から取り組んでいます。

この活動は地域のコミュニティーや関連事業者などに対し、水源保護の重要性、従来持ち合わせる水源を守る意識を確実に浸透させており、国民の意識改革に繋がっています。

都心から離れた地域では、地理的なアクセス制限により管理された水が十分い行き届いていません。

しかしながら、例えば政府が導入したEcological Purification Systems(EPS)は大きな効果を発揮し、現在は26,000人の人々にきちんと管理された水を供給することに役立っているなど施策は打たれています。

2015年にWAFは巨額の投資を都市供水と下水道マネジメントプロジェクトに回し、2025年の完遂を目指しています。

この最新の排水管理によって実現される清浄水は、最終的には300,000人の人々の役に立つ見込みです。

Voluntary National Review(VNR)VOLUNTARY NATIONAL REVIEW


安全な飲料水へのアクセス、基本的な衛生環境と衛生習慣は人々の健康を守っていくために欠かすことは出来ません。

2016年からWHOはWater Sanitation and Hygiene (WASH)の関連機関と共に、SDGs6の目標と指標に向けフィジーの衛生官のサポートを始めています。

この活動での重要項目としては以下3点が挙げられています。このWASHとの連携強化は、the Health Island Monitoring Framework for Fijiを始めとした非常に大きな成果をあげています。

  • 6.1  2030年までに、すべての人々の、安全で安価な飲料水の普遍的かつ平等なアクセスを達成する
  • 6.2 2030年までに、すべての人々の、適切かつ平等な下水施設・衛生施設へのアクセスを達成し、野外での排泄をなくす。女性および女子、ならびに脆弱な立場にある人々のニーズに特に注意を向ける
  • 6.3 2030年までに、汚染の減少、有害な化学物質や物質の投棄削減と最小限の排出、未処理の下水の割合半減、およびリサイクルと安全な再利用を世界全体で大幅に増加させることにより、水質を改善する

安全な水とトイレを広めるパートナーシップ

 製造業と経済の発展により、廃水システムと水資源供給への需要拡大が起きています。

これは一見課題のように見えますが、課題だけでなく、投資や重要なステークホルダー達との連携を構築する新たなチャンスと捉えることもできます

NGOや民間サービスとのパートナーシップからの援助もあり、今では多くの都心から離れた集落でも水道水や整った衛生環境を手に入れることが出来ます。

例えばRotary Pacifi Water for Life Fundationは、ソーラーを活用した地下水供給システムをソーラーポンプから貯水タンク、供給チャネル、衛生施設の導入までサポートし多くのコミュニティに役立っています。



 フィジーは世界で最も清浄水供給に対する関税が低い国の一つです。

しかしながら、低コストで水を利用できることは蛇口、トイレやシャワーの貯水槽の目に見える程の水漏れ等を引き起こすなど管理体制の低下を引き起こし良い水資源管理に繋がりません

そのためこれから先は、関税を導入することで水の使用量をコントロールしていく必要があります。

WAFは様々なプロジェクトを推進するため2017年にFJ$307 million(約153億円)を割り当てられ、これは2012年のFJ $ 101.5 million(約51億円)から大きく増額されています。


水資源に関するデータの共有は既に始まっており、SDGsのモニタリングや評価にに関わるデータを集めるダッシュボードも持ち合わせています。

今後は更にWAFの中にデータをより効率的に扱うことが出来るような部門を立ち上げることが必要となってきます。

このようにフィジーは危険な化学物質からの汚染に対する環境コントロールを急速に強め、安全な飲料水が行き渡り保たれるために水路の隅々までしっかりと見守っていきます。


いかがでしたでしょうか。安全な水の確保は、全ての国民に行き渡るまで続けることが重要です。

生活現場に根ざしたサービス体制を供給すると共に、しっかりとそれを把握する社会システム・インフラを整備することも同時並行し進めていこうとしています。

今回はVNRからの要約になりますが、皆さんにとって更にフィジーを知り、考えるきっかけとなって頂けたら嬉しいです。

次回はSIFメンバーの視点でフィジーのSDGs6への取り組みを考えていきたいと思います!

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