RIASEC自己分析ツールを徹底解説!就活生が必ずやるべきRIASECとは?

みなさん、RIASECという言葉を耳にしたことはありますか?

これは、性格に応じて適職が分かる自己分析ツールの一つです。

そこで今回は、RIASECについて、歴史や受けるメリット、各分類、詳しい診断方法などを紹介していきたいと思います。

目次

RIASEC自己分析の紹介

RIASECはアメリカの心理学者ジョン・L・ホランドによって提唱された理論です。

彼は、人々の個性、興味、価値観が職業選択にどのような影響を与えるかを理解することを目的とした研究を数多く行った人物です。

パーソナリティと職業選択、またはパーソナリティと住む環境に高い相関性があると発見し、同じ職業、職場内では同じ性格の人が集まる傾向があると主張しました。

数ある研究の中で、もっとも有名なのがホランドの職業適性タイプ理論(RIASEC)です。彼は、人々の職業適性を6つの主要なタイプに分類できると主張しています。

具体的には:

R(Realistic 現実的): 現実的なタスクや具体的な技術に興味を持つ人々

I(Investigative 研究的): 知的な探求や研究に興味を持つ人々

A(Artistic 芸術的): 芸術や創造的な表現に興味を持つ人々

S(Social 社会的): 人との関わりやソーシャルな活動に興味を持つ人々

E(Enterprising 企業的): リーダーシップや経済的な成功に興味を持つ人々

C(Conventional 慣習的): 規則や秩序を重視し、組織的なタスクに興味を持つ人々

この6つの適性は720の異なる性格パターンに対応し、「自分に合ったキャリア環境を見出せる」と世界各国から高い評価を受けています。

ホランドの理論は、職業適性の評価やキャリアカウンセリングにおいて広く受け入れられ、利用されてきました。

RIASEC自己分析を受けるメリット

RIASECを受けるメリットを4つに分けて簡単に紹介します。

RIASEC自己分析を受けるメリット①職業適性の理解

RIASEC診断は、就活生が自分自身の興味や特性を客観的に理解する手助けとなります。

それぞれのタイプには異なる職業やキャリアが関連付けられており、就活生は自分がどのタイプに近いのかを把握することで、自身に合った職業選択ができます。

例えば、診断結果が「芸術的」タイプだった場合、グラフィックデザイナーやイラストレーター、写真家などの芸術的な職業が向いている可能性が高いことがわかります。

RIASEC自己分析を受けるメリット②職種のリサーチを早い段階で行える

RIASEC診断結果は、特定の職種や業界をリサーチするための起点となります。

自分の興味や能力に合った職種を見つけることで、就職活動の方向性を絞り込むことができます。

上記のように「芸術的」という診断結果が出たことで、それらの職種についての情報収集を早い段階で始めることができるのです。

RIASEC自己分析を受けるメリット③適職に合った自己PRができる

RIASEC診断は、エントリーシートや面接での自己PRに役立ちます。

自分の興味や特性を特定し、いままでの経験を振り返りながら、企業や職種に見合った人物像であることをアピールすることで、企業からの評価を高めることができます。

例えば、芸術的なタイプだと診断された就活生は、クリエイティブな解決策を提供し、デザインにおいて独自の視点を持ち、チームに新たなアートの視点をもたらした経験を自己PRとして使えると考えられます。

RIASEC自己分析を受けるメリット④キャリアの長期的な満足度の向上

自分に合った職種を見つけることは、将来のキャリアの満足度に直結します。

適性に合った職業を選択することで、仕事へのモチベーションが高まり、スキルを発展させるための意欲が増すでしょう。

グラフィックデザイナーやファッションデザイナーなど、自分の創造性を活かせる芸術的な職業を選択することで、仕事に対する情熱ややりがいを感じることができるでしょう。

RIASECの6つのタイプ

先程も書いた通り、RIASECは主に6種類:現実的、研究的、芸術的、社会的、企業的、慣習的に分けられます。

これらのタイプを詳しく説明したいと思います。

①現実的(Realistic)

このタイプの人は、次の特徴を持ちます。

1.手作業が得意:手作業や実際の作業を通して、物理的な力や技能を活かすことに長ける。

職業例:建設労働者、機械工、電気工、農業労働者

2.技術的スキルがある:機械や道具を使った技術的なスキルを持つ傾向がある。

職業例:自動車整備士、製造技術者、電子工、建築家

3.実践的な能力:実際に物事を試したり、手で行動したりすることに優れ、リアルな状況での実用的なスキルを発揮することが得意。

職業例:パイロット、消防士、警察官、シェフ

4.実用的な思考: 現実的な課題に対して実用的な解決策を見つけることに長ける。論理的思考や問題解決能力を駆使して、具体的な課題に取り組むのが得意。

職業例:エンジニア、建築士、技術者、メカニック

②研究的(Investigative)

1.分析的な思考能力: 論理的な思考や分析能力を発揮することに長ける。例えば問題を分析し、複雑な情報を整理して理解することに興味を持つことができる。

職業例:科学者、研究者、エンジニア、データアナリストなど

2.知識の獲得と探求: 知識を追求、特に新しい事実や理論を学んだり、研究や調査を通じて情報を収集したりすることに熱中できる。

職業例:大学教授、科学者、研究員、アナリストなど

3.論理的なアプローチ:論理的なアプローチや問題解決能力を活かせる。複雑な問題を解決し、理論的な原理やパターンを適用することに興味を持つ。

職業例:コンピュータプログラマー、システムアナリスト、数学者、統計学者など

4.研究や実験への関心: 研究や実験を通じて新たな知識を発見することが好き。例えばデータを集め、分析し、仮説を立てて検証するなど。

職業例:研究者、科学者、アカデミックなど

③芸術的(Artistic)

1.創造性と表現力: 創造的なアイデアや表現手段を持つことに優れる。自身の感情や思考を芸術的な形式で表現し、他人に伝えることに興味を持つ。

職業例:芸術家、作家、音楽家、デザイナーなど

2.感性と美的センス: 感性や美的センスに敏感。美しいものや独自の視点を追求し、芸術的な視点から世界を捉えるのが得意。

職業例:写真家、映画監督、ファッションデザイナー、インテリアデザイナー

3.創作活動への情熱: 創作活動に対して情熱を抱く。アイデアを形にし、新たな作品を生み出すことに喜びを感じる。

職業例:彫刻家、映画監督、詩人、漫画家など

4.意味や表現の追求: 自己表現やメッセージの伝達に重点を置く。作品を通じて意味や思想を追求し、社会的な問題や感情的なテーマを表現するのが得意。

職業例:俳優、詩人、ダンサー、劇作家など

④社会的(Social)

1.対人スキルとコミュニケーション能力: 対人スキルやコミュニケーション能力に優れ、他人との関係を築き、コミュニケーションを通じて情報を交換し、サポートが得意。

職業例:教師、ソーシャルワーカー、カウンセラー、営業担当者など

2.チームワークと協力:他人と協力し、共同で目標を達成することに喜びを感じる。

職業例:プロジェクトマネージャー、ケアワーカー、チームリーダー、社会福祉士など

3.人々へのサポート: 他人をサポートすることに熱心。他人のニーズや問題を理解し、助けや支援を提供することに関心を持つ。

職業例:看護師、心理学者、人事担当者、ボランティアコーディネーターなど

4.社会的な影響力と貢献: 社会的な問題や課題に取り組み、ポジティブな変化をもたらすことに関心を持つ。

職業例:政治家、市民活動家、教育者、公認会計士など

⑤企業的(Enterprising)

1.リーダーシップと組織能力:リーダーシップ能力や組織能力に優れる。他人を指導し、目標を達成するためにリソースやチームを組織することに興味を持つ。

職業例:経営者、プロジェクトマネージャー、起業家、マーケティング担当など

2.意欲的な目標達成: 自身の目標達成や成功を追求することに意欲を持つ。競争力があり、結果を出すことに重点を置く。

職業例:セールスマネージャー、投資家、実業家、広告担当者などの職業が関連します。

3.コミュニケーションと交渉力: コミュニケーションや交渉力に長ける。他人との関係を構築し、ビジネス上での意思決定や合意形成を促進するのが得意。

職業例:営業担当者、パブリックリレーションズ担当者、交渉人、人事担当など

4.リスクとチャレンジの受け入れ: リスクやチャレンジを受け入れることに抵抗がない。新しい機会に積極的に取り組み、ビジネス上での成果を追求する。

職業例:起業家、投資家、経営コンサルタント、プロジェクトリーダーなど

⑥慣習的(Conventional)

1.組織と管理: 組織や管理において優れた能力を持つ。データや情報を整理し、効率的な仕組みや手順を確立することに関心を持つ。

職業例:経理担当者、プロジェクトコーディネーター、事務員、データアナリストなど

2.ルールと規則の遵守: ルールや規則を遵守することに重点を置く。組織や業界の規制に従い、正確な情報やデータを扱うことに注意を払う。

職業例:会計士、行政職員、銀行員、コンプライアンス担当者など

3.細部への注意と精度: 細部への注意や精度を重視する。正確な情報やデータの処理に優れ、ミスを最小限に抑えることに努力する。

職業例:データエントリー担当者、品質管理技術者、法務担当者、研究アシスタントなど

4.文書管理とシステムの利用: 文書管理やシステムの利用に熟練する。彼らはファイリングやデータベース管理を通じて情報を整理し、効率的にアクセス可能な状態に保つのが得意。

職業例:秘書、情報管理担当者、システムアナリスト、事務補佐などの職業が関連します。

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最後に

RIASEC職業診断ツールのメリットを理解して頂けたでしょうか。

RIASEC診断は、就職活動において大学生が自分自身と向き合い、適職を見つけるための重要なツールです。

自己理解の向上や時間の節約、長期的なキャリア満足度の向上につながるため、就活を始める前に一度活用することをおすすめします。

ただし、診断結果はあくまで参考であり、絶対的な決定ではないことを理解し、実際の経験や相談を重ねながら進路を考えることが大切です。

過去にどのような場面で強みがを発揮されたせたか客観的に分析することで、自分のパーソナリティや能力を知り、就職後でも活かせるよう職業を選ぶことが大切です。

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