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【考察】フィジーが幸せな国とはどういうことか

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世界一幸せな国が「フィジー」。と聞いた時、ピンとくる方がどれだけいらっしゃるでしょうか?

北欧じゃないの?ブータンじゃないの?意外と日本も幸せなんじゃないの?

そうです。フィジーが幸せというのは、数ある調査のひとつで世界1位になったにすぎないのです。でも、その1位になった調査こそにフィジーらしさ、フィジーのユニークネスが詰まってるのです。

ここから数記事、フィジーに暮らし、フィジー人と仕事をしてきた、筆者の主観をふんだんに交えて、「日本人が学べるフィジーの幸せの秘訣」に迫っていきます。

でもその前に・・・、この記事では、「フィジーが幸せな国」とはそもそもどういうことなのか、そしてそれにどんな意味や面白さがあるのか、をご紹介したいと思います。

こんなにあるのか。
世界一幸せな国々:北欧、ブータン、フィジー

ブータンは幸せな国?
「測れる」×「国連(権威のある)調査」のランキング上位は北欧

様々ある幸福度ランキングの中で、最も客観的な計測方法で、権威のある報告書が国連の関連機関による『World Happiness Report』です。

一人当たりGDPや社会保障、健康寿命といった経済的・客観的数値から、人生の自由度、他者への寛容度、国への信頼度、といった幅広い項目を数値化しており、下記のリンクから、原文を無料で入手できます。最近はYoutubeでの公式解説も見られます。

Covid19による影響も反映されている、信頼に足るランキングになっています。

World Happiness Report
『世界幸福度報告』

Sustainable Development Solutions Network
(発行者の、国際連合 持続可能開発ソリューションネットワーク。SDSN)

最新の2021年のランキングの結果は以下の通り。

  • 1位:フィンランド
  • 2位:デンマーク
  • 3位:スイス
  • 4位:アイスランド
  • 5位:オランダ
  • 6位:ノルウェー
  • 7位:スウェーデン
  • 8位:ルクセンブルク
  • 9位:ニュージーランド
  • 10位:オーストリア

評価項目の性質上、比較的税金の高い、福祉国家が上位を占めています。残念ながら日本は数年50位台~60位台で低迷しています。

気になるフィジーは・・・なんと、登場しません!!毎年150近い国と地域が参加しているにもかかわらず、フィジーは未参加です。理由が気になりますね。

このランキングは、業界ではとても有名なので、日本語、英語で検索するとたくさんの記事が出てきます。ぜひ調べてみたり、原文を読んだりしてみてください。

なおこの国連調査は、アメリカのギャラップ社という世界最大手の調査会社のデータに基づいています。この「ギャラップ社」は記事の後半でも出てきますので、ぜひ頭の片隅に・・・。

ブータンは国内での3択調査の結果に過ぎない。でも注目すべきは、その「価値観」。

現在20代以上の方は、昔「ブータン」が世界一幸せ、というニュースを聞いたことがあるかもしれません。しかし「ブータン 幸福」などで検索すると、一緒に出てくるのは「嘘」「怪しい」など。どういうことなのでしょうか。

これはブータン政府が2005年に行った国勢調査で、「あなたは幸せですか?」という質問に対して、「①とても幸せ」「②幸せ」「③あまり幸せではない」というシンプルすぎる3択調査であったことが起因しています。集計結果が①+②で97%の国民が幸せな国、というまとめが出回ったために、「え?そんな調査あり?」と思ってしまう指摘する声が多くなっています。さらに、5年後にブータン政府が同様の調査を「11段階」でリベンジしたところ、類似の調査では世界平均前後、なんと日本より低い数値、となり、ブータン神話は急速にしぼみました。

しかし、当時ブータンが注目されたのはこの調査の結果というよりはむしろ、国民総幸福量(GNH)という数値を1970年代から追い求めていたためです。

1970年代と言えば日本は高度経済成長期の真っただ中で、オイルショックで国が混乱したり、公害など経済成長の負の面が顕在化した時期です。ブータンはそのころから「幸福度」を追いかけ、経済成長を追い求めないという価値観が世界に驚きをもって迎えられたのでした。SDGsが流行りだした今、私たちはようやくブータンの背中が見えてきた、くらいかもしれません。

あれ?肝心のフィジーはいったい何が世界一位なのでしょうか・・・?

「アイ・アム・ハッピー」の国、フィジー

初めまして、でもスマイルなフィジーっ子
主観的幸福度ランキング??

フィジーが幸福度ランキング世界一位なのは、ギャラップ社による、主観的幸福度ランキングです。そうです、さきほどの国連調査が基にしている、ギャラップ社です。日本だと「ストレングスファインダー」や「アメリカ大統領選挙の世論調査」などを行っているので、もしかすると聞いたことがあるかもしれません。長期間かつ大規模な調査を実施するのが特徴で、それゆえに先述の国連機関や各種メディアの調査の出所として使われています。

2016:WIN/Gallup International’s 40th Annual Global End of Year Survey 
2017:Gallup International’s 41st Annual Global End of Year Survey(現在リンクが切れています)

ギャラップ社による主観的幸福度調査は、ブータンの国内調査と異なり、世界中の国や地域で行われ、「純粋幸福度」という指標(5段階のうち「①とても幸せ」&「②幸せ」、の人の割合から「④不幸」&「⑤とても不幸」の人の割合を引く)を用いて行われます。

といっても、簡単に言えば、”Are you happy?”ときいて、”Yes, I am happy!!”と言えちゃった人の割合が世界一高い、ということです。

このランキングは、国連の客観的なランキングの結果と異なり、発展途上国が上位を占めます。一方でワースト10も発展途上国が占めるため、「貧しいけど幸せ」という、単純な話ではないことも分かります。

そんなに低くない、日本の幸福度は18位

「あなたは今幸せですか?」と聞かれたら、皆さんはどう答えるでしょうか?日本人の主観的幸福度ランキングはどれくらいなのでしょうか?

実は同調査において、日本は18位。客観的な調査よりも上位です。意外でしょうか?それとも、しっくりくる結果でしょうか?

そもそも人口90万人の小さな島国フィジーと、1億2千万人を比較するな!と思う方もいるでしょうし、「その日によって違うな~」という方もいらっしゃるでしょう。では、このランキングは意味がないのでしょうか?何か気づきや学びが得られる「きっかけ」にすることはできないでしょうか?

しっくりきた方も、来ない方も、そこで終わりではなく、「なぜ?何がそうさせるの?」「何か自分も学べるものあるかな?」そっち向きに脳みそを使ってみましょう。それが知り、考え、行動できる力がつく、『Social Innovation Fiji Journal』です。

【考察】長年フィジー人と働いて思った、日本人が学べる事

では、私たちフィジー人から学べる「幸せの秘訣」とは何なのでしょうか?

・主観的って、本当に「幸せ」と言えるの?
・時間を守らない、「フィジータイム」は良いこと??私たちの職場や学校でもいえる?
・なんでもシェアする「ケレケレ」という文化は「窃っと・・・」じゃなくて、「シェアリングエコノミー」の最先端モデル・・・なの?

フィジーに関する「幸せ」記事は、最近は日本語でも増えましたし、特に英語ではたくさんたくさんあります。でも、読んだとき、「フィジーはフィジー。南の島ののんびりした島国で、私たち先進国のピリピリした環境とは違うよね。」と感じてしまう。それも率直な感想です。

さて、ここからが『Social Innovation Fiji Journal』。さらに思考を深めます。「主観的幸福度」「フィジータイム」「ケレケレ」。この辺りをきっかけに、一緒に考えを進めていきましょう。

・日本や私たちが無意識に大切にしている幸せとは何だろう?
・そういえば、「時間」とか「時間を守る」ってそもそもいつ生まれた概念何だろう?
・何っ!?そもそもフィジー人は「ケレケレ」を”sharing”と訳さない、だと!?。

ちょっと面白そうに感じませんか?ここから数記事、フィジーで生活し、フィジーで働いてきた筆者が、「日本人が学べるフィジーの幸せの秘訣」を紹介していきます。

お楽しみに!

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